告白事例

覚醒剤乱用者の告白(20代・女性)

私が薬物を乱用するようになったのは16歳の頃でした。
私は、中学生の頃から、タバコやシンナーを吸うなど、地元の友達と一緒に良くない遊びをたくさんしていました。
シンナーを吸うと、いろいろな幻覚が見えるなど、現実ではありえないような体験をすることができるので、よくみんなで使って遊んでいました。
卒業後も地元の友達とは変わらずつるんでいましたが、交友関係が広がり、大麻やハーブなどをやる人達とも出会うようになりました。
ある日、当時付き合っていた彼氏の家に遊びに行った時、彼氏が突然アルミホイルとライターで何かをあぶり始めました。
「何してんの?」と尋ねると、「一緒にやろう、教えてあげるから」と言われ、「これは何だろう?」と思いつつも、興味の方が強く、教えられたようにあぶって出てきた煙を吸ってみました。
すると、すぐに、頭がクラっとする感じや、ふわっと体が浮くような感じになり、急にテンションがどんどん上がってきて、「これはいけないクスリかもしれない」と思いました。
しかし、その時にはもうテンションが高く、不安などは一切消え、なんでもできるような気持ちでいっぱいで、とにかく気分が良く、そのまま二人で煙を吸い続けました。
薄々そうかもしれないと思っていましたが、その時吸ったものがシャブ、つまり覚醒剤だということを、後から聞きました。
シャブを使うと、ゲームを集中してできたり、大好きなアーティストのライブのDVDを見ているだけでまるでライブ会場にいるような臨場感を得ることができたりするということがわかり、それから、私はお金さえあればシャブを買って吸うという生活をしていました。
しかし、シャブを使い続けているうちに、以前ほどの効果を感じられていないような気がしてきたので、シャブを教えてくれた彼氏に相談したところ、「注射で直接入れたら良い」と言って、注射でやるシャブのやり方を教えてくれました。
炙りは、吸い始めてから効いてくるまでに時間がかかるのですが、注射は入れた瞬間に効く上、効果も抜群なので、それ以来私は注射を気に入って使うようになりました。
シャブを使うと、効果が切れた頃に反動で体がだるくなり、何もできなくなる時があります。
そうとはわかっていても、私はお金さえあればシャブを使っていました。
いつの間にか、私の生活は、シャブで気分が良いか、効果が切れてぐったりしているかのどちらかの状態しかなくなっていました。
バイトに行くことも面倒になり、またシャブの効果で食事を摂ることも少なかったので、毎日部屋に閉じこもってシャブのことだけを考えて過ごしていました。
そんな様子を家族が不審に思い、ついに私がシャブをやっているということがばれてしまいました。
家族は私にシャブをやめるよう言ってきましたが、私は「やめろと言われてもやめられない」と言って喧嘩し、シャブを使い続けました。
そしてある日、麻薬取締官が私のところへやってきて、私は逮捕されました。
いつかこうなるだろうとわかっていた反面、「これでやっとこのシャブ漬けの生活から離れられる」と思い、この時自分はシャブをやめたいと思っていたのだと気が付きました。
シャブをやめたいけれど、自分の意志だけではやめられないから誰かに止めて欲しいと思っていたことに気付いたのです。
逮捕された後、麻薬取締官と話をしていく中で、自分の生活がシャブ中心であったことを改めて認識しました。
また、逮捕されなければこのままずっとシャブを使い続けていただろうと思うと、麻薬取締官に逮捕されたことは反省するための大切なきっかけであり、今は、もう二度とシャブには関わらずに生活していこうと強く思っています。

危険ドラッグ乱用者の告白(30代・男性)

私が危険ドラッグの使用に手を染めたのは、30代前半のころです。
高校を卒業後、10年以上に渡って会社員として働き、違法薬物とは一切関わりのない生活を送っていましたが、ちょっとした人間関係のトラブルから退職に追い込まれました。
そんなある日、地元の友人と遊ぶ機会があって、その友人が、将来に不安を抱える私に対して、
これでも使って元気だせよ。
はいこれ脱法。
気が楽になるよ。
と言って、ポリ袋に入ったパウダーを差し出しました。
当時、世間では「脱法ドラッグ」、今で言う「危険ドラッグ」が流行し始めたころで、連日のようにテレビ等で報道されていたので、それが脱法ドラッグであることは直ぐに分かりました。
私は、これが噂の脱法ってやつか。
使ったらおかしくなるんだろうな。
という恐怖感から怖くなり、断りました。
しかし、友人が、今みんな、やってる。合法だから捕まらない。
嫌なことも忘れてスカっとする。
と言いながら勧めてくるので、そんなにいいものなのかな。
1回だけ使ってみようかな。
ヤバそうなら直ぐに止めればいい。
という軽い気持ちになり、そのパウダーを使うことにしました。
パウダーを炙って使うと身体がすっと軽くなった。
落ち込んでいた自分が、何事もなかったような気持ちになったのです。
これまでの人生で一度も味わったことのない快感に感動し、たった一度の使用でパウダーの虜になってしまいました。
最初のころは、友人からパウダーを分けて貰い、これを週に1~2回程度使っていましたが、それもつかの間、その後は自ら販売店舗に行きパウダーを買い求めるようになり、使い始めて1ヶ月足らずで使用頻度が増し、毎日、1日に数回もパウダーを使うようになりました。
ちょうどこの頃から、パウダーの恐ろしさを体験するようになりました。
それは、誰かに命を狙われているという幻覚に襲われたのです。
刀を持った恐ろしい顔をした人が、私に向かってくるのです。
私は、この幻覚に耐え切れず、遂には手首を切って自殺を図りました。
母の助けもあり、何とか一命を取り留めましたが、この時私はパウダーを使い続けるとおかしくなってしまう。
絶対やめよう。と強く心に誓いました。
しかし、パウダーを使った際の快感は身体が覚えていて、数日後にはどうしても我慢できなくなり、再びパウダーを使ってしまいました。
パウダーは、決して安い買い物ではありません。
一生懸命貯めた貯金数十万円は、パウダーの購入代金として全て消費し、無職である私の生活は困窮しました。
また、抱えていた住宅ローンの支払いも滞るようになり、同居する高齢の母が受ける年金に頼るようになりました。
その後、麻薬Gメンなど捜査機関による危険ドラッグ販売店舗に対する取締りが強化され、私が通っていた販売店舗も閉店に追い込まれました。
ですから、一時期、パウダーを購入できなくなった時期がありましたが、あらゆる手段を使い見つけ出した暴力団組員からパウダーを買っていました。
この頃になると、既にパウダーが規制対象となっている違法薬物であることは十分に知っていましたが、やはりクスリの魔力には勝てず、私の判断力と倫理観は完全に崩壊していました。
そんなある日、私は、麻薬取締官から捜索を受け、危険ドラッグであるパウダーを使っていたことで、提出した私の尿から指定薬物が検出され逮捕されました。
逮捕された際、私を見る母親の悲しそうな顔は今でも忘れられません。
この様に逮捕されていなければ、間違いなく私はパウダーを使い続けていました。
今回の逮捕で、自分自身を見つめ直す良い機会を与えて貰ったと、麻薬取締官の方には感謝しています。
パウダーを含めた危険ドラッグは、一度使うと簡単には止められません。
また使い続けると、精神的・身体的にも異常をきたすことは、私自身の経験から身にしみて分かりました。
一方では、母親や周囲の人達にも多大な迷惑を掛けたことに気付きました。
ですから、家族や社会、何よりも自分の為にも、薬物と決別する断固たる覚悟ができました。
今回の事件では、執行猶予付きの判決を受け、社会復帰することができました。
私の周囲には、未だに違法薬物に関わる人達がいます。
立ち直りの一歩として、人間関係を一新すべく、地元を離れ、他県にて人生をやり直したいと考えています。
併せて、私の人生を賭けて、あらゆる面で苦労を掛けた母親への償いをしていきます。

以上

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